「日本レコード大賞」「最優秀新人賞」の行方は!?
今回紹介するトレンドは、Googleトレンドで見事1位に輝いた
『レコード大賞2018』
◾️「輝く!日本レコード大賞」とは?
1959年から放送され今年で60回を迎える日本を代表する音楽賞で
12月30日(日)にTBS系で放送された。
今年の総合司会には、
TBSアナウンサーの安住紳一郎、女優の土屋太鳳を迎え、
60回を記念する豪華なゲストも招かれた。
今年の各賞の行方は!?
★日本レコード大賞
見事、今年の大賞に輝いたのは、
『シンクロニシティ』
「シンクロニシティ」は、女性アイドルグループ「乃木坂46」の楽曲で
2018年4月25日に乃木坂46の20作目のシングルとして発売された。
秋元康が作詞をし、「SMAP」や「ORANGE RANGE」などもプロデュースした人気音楽プロデューサー「シライシ紗トリ」が作曲。
楽曲のセンターポジションは白石麻衣が務めた。
今回の受賞は昨年に続き、2年連続の受賞。
1959年(昭34)から続く60回目、
平成最後の「ダブル節目」のレコード大賞に輝いた。
★最優秀新人賞
そして、新人賞の受賞者の中から最も優秀と認められた1組に贈られる賞
「最優秀新人賞」に輝いたのは、
『辰巳ゆうと』
「下町純情」で最優秀新人賞を受賞した。
辰巳さんは、1998年1月9日生まれ、大阪府出身の現役大学生。
祖父の影響で春日八郎さんや三波春夫さんらの演歌を聴いて育ち、
氷川きよしさんのステージを見て演歌歌手になることを決意。
歌手デビューに向け、カラオケを流しながらの
「演歌のストリートライブ」を行い、
今年1月に「下町純情」でデビューを果たした。
辰巳さんは受賞が決まると涙を流しながら、
「ありがとうございます。本当に応援してくださる皆様のおかげで、
この最優秀新人賞をいただくことができました。
応援してくださる皆様、スタッフの皆様に感謝の気持ちを忘れずに、
そして、この賞に恥じない歌い手になれるように一生懸命頑張ってまいります」と
喜びを語り、「(祖父は)今も元気なので帰ったら電話で報告しようかなと
思います。おじいちゃんやったよ!」と泣き笑いした。
宮崎勤事件で注目が集まる「平成最後のコミケ」
今回は、2018年12月29日のGoogleトレンド上位に輝いた
一見全く関係がないように思える2つのトレンドだが、
実は思いもよらぬ関係性がある。
◾️宮崎勤事件
1988年から1989年にかけて、東京都北西部・埼玉県南西部で相次いで発生した、
幼女を対象とした一連の連続誘拐殺人事件
「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」
当時26歳だった宮崎勤が、
4歳から7歳までの幼い女児達を誘拐し、後に殺害した事件。
女児が被害者となり、犯行声明を新聞社に送り付ける、
野焼きされた被害者の遺骨を遺族に送りつけるなどの、
極めて異常な行動を犯人が取ったことから、
欧米を中心に多発する児童への性的暴行を目的とした
誘拐・殺害事件などとの比較も行われ、
戦後日本犯罪史上にて初めてプロファイリングの導入が検討された事件でもある。
◾️コミケとは?
コミックマーケットの略称で、
夏・冬の年2回開催される世界最大の同人誌即売会のこと。
1975年の初開催時の参加者は700人ほどだったが、
今では年2回(8月・12月)開催され、
来場者が59万人を数えるほどの国内最大級イベントへと成長を遂げた。
また叶姉妹が出展、歌手の神田沙也加が
自身の手がけたアルバムをPRするためコスプレで登場するなど、
オタク界のイベントにとどまらない。
経済効果は、なんと180億円にも上ると言われている。
一体どんな関係性が!?
平成最初のコミケ「C35」は、空前のバブル景気で、
多くの企業が展示会を行っており、会場を取り合う事態になっていた。
事実、昭和最後のコミケになるはずだった「C35」は会場を確保できず、
翌年春に開催され、これが平成最初のコミケとなった。
そんな波瀾の幕開けとなったコミケ「C35」は別の意味でも世間を震撼させた。
あろうことか連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤元死刑囚が
コミケ「C35」にサークル参加していたのだ。
なんとこの時には、
3人の女児を誘拐・殺害し、
今田勇子名義の犯行声明を出していたという。
◾️平成最後のコミケが本日開幕
平成最後のコミケは、
本日12月29日〜12月31日大晦日までの3日間、東京ビックサイト開催される。
初日の来場者数は約17万人となり、「ガルパン(ガールズ&パンツァー)」や「ラブライブ!」などアニメ系の約1万1800の一般サークルが出展。企業ブースは、アニプレックスや小学館などのエンタメ系企業を中心に165社が出展した。コスプレエリアでは、「Fate」シリーズが変わらず人気を集め、秋アニメの話題作「SSSS.GRIDMAN」などのコスプレーヤーも見られた。
2日目の30日は、
同人ゲームから生まれた作品群「東方Project」などの同人誌を扱う
約1万1700の一般サークルが出展する予定。
平成の思い出の一つとして、
明日明後日のコミケに足を運んでは如何でしょうか。
水曜日のダウンタウンの過去騒動
今回紹介するトレンドは
2018年12月26日と12月27日にGoogleトレンドでトップになった、
「水曜日のダウンタウン騒動」。
「水曜日のダウンタウン」は今のご時世では珍しく、
かなり責めた企画が沢山あり、若い年代から支持のある番組となった。
しかし責めている分、今回の騒動が初めてというわけではなく、
過去にいろんな問題を起こしてきた。
『今回は、過去にどんな責めた企画で
騒動を起こしてきたのかを振り返ろう!』
◾️2015年1月28日放送分
「ブックオフの福袋買うヤツどうかしてる説」
放送時、ブックオフ以外にも
正月に販売される意外な福袋として「100円ショップ」の福袋を紹介したが、
その際「得得屋」三鷹店で販売されていた福袋を承諾なく取りあげるだけではなく、
完売した福袋を「売れなかった」と事実に反する表現をした。
また、店名の「得得屋」を「得々屋」と誤って表記した事を
同年2月4日放送回で謝罪。
加えて、上記の「ブックオフ」の福袋買うヤツどうかしてる説」にて、
ブックオフの福袋をあたかも中身に価値がないかのような誤解を与えた事や、
店側に企画内容の事前説明を怠ったとして、同年2月18日放送回で謝罪した。
◾️2016年2月3日放送分
「水戸なら今でも印籠の効果あるんじゃないか説」
「水戸黄門の印籠は今でも通用するのか?」をテーマにした実験を
「観光に行こうとしたが治安が悪くなったためキャンセルした」などと
水戸市に苦情が寄せられ、市が調査した結果
「放送内容は虚偽によるもので市のイメージが損なわれた」として、
市は放送倫理・番組向上機構(BPO)に同年3月2日までに意見書を
提出したことを明らかにした。
今回の意見書提出についてTBSは「誠意をもって対応する」とコメント。
BPOの放送倫理検証委員会は同年3月11日、今回の件について
審議の対象とはしないことを表明したものの、武田信二TBSテレビ社長(当時)は
同年3月23日、同局の定例会見の場で
「水戸市及び水戸市を愛する方々に(今回の一件で)大変な不快な思いをさせてしまった」と謝罪し、番組公式サイトにお詫びが掲載された。
この問題以降、番組では「水戸」というワードが放送出来なくなったり、
水戸への取材がNGになってしまっている。
これ以降VTR内のランキングなどで茨城県が登場すると、
「あの茨城県」とナレーションが入るようになるなど、
番組特有の悪意ある演出で水戸をイジるシーンが多々登場している。
◾️2016年5月31日収録
「クロちゃん、どこかに閉じ込められても
Twitterさえあれば助けてもらえる説」
Twitterの番組公式アカウントおよび、安田大サーカス・クロちゃんのアカウントを
利用しての検証を実施。
関東近郊のマンションの一室に監禁されたクロちゃんが、
部屋の間取りや周辺から聞こえる音などの情報をTwitter上に公開し、
それを基にユーザーが監禁場所を推理。
実際に出向いて助け出せるかどうかの検証を行った。
しかし、ユーザーの推理によって有力とされたマンション(実際に監禁された場所ではない)に多くのユーザーが出向いたことで、
周辺住民による警察への通報及びパトカーが到着し騒動となったことや、
一部の悪意あるユーザーによって偽の位置情報や偽の発見情報等が発せられ
混乱が生じたため、翌6月1日未明に番組公式アカウントから企画の中止及び終了、
お詫びが発表され、それに伴いクロちゃんも解放された。
さらに番組公式サイトにも本件に関するお詫びが掲載された。
なお、企画の一部(クロちゃんが黒服に拉致されるシーン)は、
6月15日放送のオープニングでわずかだが放送された他、冒頭の歌詞に
「拉致したクロちゃんに詫び入れよ」というフレーズを入れ、
企画内で使用された「チンチロリンセット」「ペリカ紙幣」などは
他の説で登場している。
◾️2016年12月21日放送分
「偉人の子孫 教科書で自分の先祖に落書きしない説」
石川啄木の「ひ孫」として紹介した人物が、「遠縁」ではあるものの
「子孫」や「ひ孫」ではなかったとして、2017年2月1日放送回で謝罪した。
◾️2017年9月27日に発表された
「当番組ディレクターの児童売春・ポルノ禁止法違反」
武田社長の定例会見において、番組担当ディレクターの制作会社社員が
児童売春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたことを明らかにした。
2016年9月11日、当時中学三年生の女子2人と
ホテルの一室でわいせつな行為を行い、それぞれ15000円ずつを支払ったという。
更に翌月、そのうちの1人を再び呼び出し、
35000円払うという約束のもと買春行為に及んだ。
警察の調べに対して事実を認めているという。
今回の不祥事について伊佐野英樹編成局長(当時。現・取締役)は
「誠に遺憾。今後は(人間として)引き続き正してやっていくことである」と
コメントした。
◾️2018年6月20日放送予定だった
「ジョジョの鉄塔システム生活第2弾」
当初は放送予定だったが6月18日早朝の時点で放送内容の差し替えが決定した。
その後、6月21日の報道では、同企画の最初の参加者である
コロコロチキチキペッパーズ・ナダルを恵比寿の路上で強引に拉致したところを
通行人が目撃、「男が車に押し込められ連れ去られた」といった通報が
警視庁に多数寄せられため誘拐の疑いで捜査を開始。
その後、拉致に使用した車が番組の物であることが分かり、
関係者への事情聴取を経て企画の意図が判明したため、
警視庁から関係者に対し厳重注意がなされたことが発覚した。
松本は自身が司会を務める『ワイドナショー』(フジテレビ)で、
「本当に申し訳ないです。ちゃんとやらないといけないんですが。言い訳をするつもりはないんですが、ストレートにストライクを取りに行く番組じゃない。スレスレのところを狙ってたまにデッドボールが出ちゃうんですが、今回はビーンボール(故意)ではなく、すっぽ抜けちゃったというか……」とコメントした。
なお、10月3日放送のオープニングでは、クロちゃん救出企画のときと同様、
冒頭の歌詞に「拉致したナダルの件は忘れよう」というフレーズが入った。
◾️2018年12月26日放送の
「モンスターハウス」
同年12月27日実施予定だった
「真モンスターハウス」
12月26日放送分では番組終盤が生放送となり、クロちゃんの告白に対し
「オンエアを全て見てから決める」と返した蘭に何も知らされず連れてこられた
クロちゃんが改めて告白するもフラれ、さらに視聴者に対しこれまでのクロちゃんの
所業を許すことができるかどうかデータ放送による国民投票を実施。
「許せない」が過半数を超えた場合は、「24時間×『許せない』の得票率」分、
としまえんの特設ステージに設置された檻に入れられ一般人の見世物にされる(51%であれば12時間14分、100%であれば24時間)というルールだったが、
結果は95%が「許せない」に投票したため、22時間48分間檻に入れられることが決定。放送終了後から公開され、営業時間外であっても無料で入園し
見ることができると告知された。
しかし、放送終了直後の公開から大勢の視聴者が集まり、
檻の前に設置されたバリケードの破壊や園内の自動販売機に登る、
フェンスが破壊されるなどパニックが発生。
また、周辺では渋滞などによる騒音で110番が相次ぎ警察が出動。
公開開始から1時間後の午前1時頃にクロちゃんを避難させ夜間の公開が中止、
その後2時半頃に企画自体の中止がTwitter番組公式アカウントで発表された。
人気番組の影響で大騒動に発展した「としまえん」
2018年12月27日、Googleトレンドで1位となったのは、
練馬区にある首都圏有数の規模を誇る遊園地で、
都会のオアシス「としまえん」。
世界初の流れるプールを設置したことでも有名な
歴史のある遊園地だが、なぜ今話題となっているのか!?
それは、
TBS系列で放送している「水曜日のダウンタウン」の
人気企画「モンスターハウス」の生放送の舞台と
なったからだ!
■人気企画「モンスターハウス」とは?
モンスターハウスとは、
複数の男女がシェアハウスで生活する様子を
記録したリアリティ番組「テラスハウス」をオマージュした番組で、
安田大サーカスのクロちゃんを含む男性3名と女性3名が
一つ屋根の下で生活をし、笑いあり、恐怖あり(人によって)の
恋模様を描いた恋愛リアリティ番組。
クロちゃんの「嘘の発言」や「裏表のある態度」などが気持ち悪いなどの反響をよび、人気企画となった。
12月26日(水)の放送でフィナーレを迎え、
クロちゃんの告白に対する返事が
「としまえん」で生放送に!!
クロちゃんの恋の行方は!?(ネタバレ注意)
残念(?)ながら、クロちゃんの恋は成就せず。
さらに番組は、これまでのクロちゃんの態度を
「Dボタン投票」で視聴者にアンケート。
結果、総投票数279万7080票のうち、
95%がクロちゃんを「許せない」とジャッジした。
この数字を受け、クロちゃんはとしまえんで
オリに閉じ込められ、27日午後10時まで
一般公開されることになった。
生放送を見た視聴者が、
クロちゃんを見に来たことで
としまえん周辺は大パニック!!
警察も出動する事態に!!
すぐにイベントが中止となり、
警備員が来場者の帰宅を促すも、
フェンスを乗り越えて入場する猛者も現れるほどの
パニック状態だった。
「有馬記念」が年末を締めくくる大イベントになったわけとは!?
2018年12月23日、Googleトレンドで1位となったのは、
今や1年を締めくくる大イベントとなった「有馬記念」。
生粋の競馬ファンは勿論、普段は競馬をしない人まで、この日を楽しみにしている。
ではなぜ、有馬記念だけ
こんなにも有名になったのか!?
有馬記念がグランプリと呼ばれる理由の一つは、
このレースがファン投票で選出される
最高の馬たちのためのものであり、
その中の最優秀を選ぶレースということ。
ファン投票の上位馬が最優先で出走資格を得られるレースというのは、
まさにその年の総決算で、最高の馬が勝つのが有馬記念。
近年の優勝馬を見ても、ディープインパクトやオルフェーヴル等、
歴史に名を残すような名馬が名を連ねている。
そして、グランプリと呼ばれるもう一つの理由が、
有馬記念が当初
「中山グランプリ」としてスタートしたということ。
有馬頼寧(ありまよりやす)の発案によって開催されたこのレースは、
その第一回レースのわずか17日後に急逝した有馬頼寧の功績を称え
「有馬記念」に改称された。
有馬記念ならではのファン投票の仕組みも、
野球のオールスターゲームから着想を得たものと言われている。
ちなみに、東京セネタースは、現在の北海道日本ハムファイターズのこと。
■競馬の健全経営のためにとった有馬頼寧の荒業
いまでこそ財務状況にまったく問題のないJRAだが、
実は有馬頼寧が理事長だった戦後間もない頃は、
老朽化した施設のメンテナンスもままならないような
カツカツの状態だった。
国庫への納付後の残額だけでは競馬を健全に運営するのは難しく、
そのまま放置すればさらに客足が遠のき経営困難に陥る可能性もある。
そうなれば国庫への貢献も十分にできず、ジリ貧に。
そうした状況の中、有馬頼寧の打った手が秀逸だった。
彼は、政府関係者に働きかけ、
通称「有馬特例法」と呼ばれる
「日本中央競馬会の国庫納付金等の臨時特例に関する法律」を制定させた。
この特例法により、期間限定で、
(1)老朽化し保安上問題のある建築物等の復旧・改築の資金を調達するために
競馬法で定める以外の臨時開催を可能とし、
さらに(2)その売上に係る本来国庫納付金として支払うべき金額の
全部または一部を納付しなくても良いということになった。
そうして行われた臨時開催による収益で、中山競馬場大スタンドの建設等の
インフラ整備が進んだことが、その後の日本競馬界の発展に大きく貢献した。