宮崎勤事件で注目が集まる「平成最後のコミケ」
今回は、2018年12月29日のGoogleトレンド上位に輝いた
一見全く関係がないように思える2つのトレンドだが、
実は思いもよらぬ関係性がある。
◾️宮崎勤事件
1988年から1989年にかけて、東京都北西部・埼玉県南西部で相次いで発生した、
幼女を対象とした一連の連続誘拐殺人事件
「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」
当時26歳だった宮崎勤が、
4歳から7歳までの幼い女児達を誘拐し、後に殺害した事件。
女児が被害者となり、犯行声明を新聞社に送り付ける、
野焼きされた被害者の遺骨を遺族に送りつけるなどの、
極めて異常な行動を犯人が取ったことから、
欧米を中心に多発する児童への性的暴行を目的とした
誘拐・殺害事件などとの比較も行われ、
戦後日本犯罪史上にて初めてプロファイリングの導入が検討された事件でもある。
◾️コミケとは?
コミックマーケットの略称で、
夏・冬の年2回開催される世界最大の同人誌即売会のこと。
1975年の初開催時の参加者は700人ほどだったが、
今では年2回(8月・12月)開催され、
来場者が59万人を数えるほどの国内最大級イベントへと成長を遂げた。
また叶姉妹が出展、歌手の神田沙也加が
自身の手がけたアルバムをPRするためコスプレで登場するなど、
オタク界のイベントにとどまらない。
経済効果は、なんと180億円にも上ると言われている。
一体どんな関係性が!?
平成最初のコミケ「C35」は、空前のバブル景気で、
多くの企業が展示会を行っており、会場を取り合う事態になっていた。
事実、昭和最後のコミケになるはずだった「C35」は会場を確保できず、
翌年春に開催され、これが平成最初のコミケとなった。
そんな波瀾の幕開けとなったコミケ「C35」は別の意味でも世間を震撼させた。
あろうことか連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤元死刑囚が
コミケ「C35」にサークル参加していたのだ。
なんとこの時には、
3人の女児を誘拐・殺害し、
今田勇子名義の犯行声明を出していたという。
◾️平成最後のコミケが本日開幕
平成最後のコミケは、
本日12月29日〜12月31日大晦日までの3日間、東京ビックサイト開催される。
初日の来場者数は約17万人となり、「ガルパン(ガールズ&パンツァー)」や「ラブライブ!」などアニメ系の約1万1800の一般サークルが出展。企業ブースは、アニプレックスや小学館などのエンタメ系企業を中心に165社が出展した。コスプレエリアでは、「Fate」シリーズが変わらず人気を集め、秋アニメの話題作「SSSS.GRIDMAN」などのコスプレーヤーも見られた。
2日目の30日は、
同人ゲームから生まれた作品群「東方Project」などの同人誌を扱う
約1万1700の一般サークルが出展する予定。
平成の思い出の一つとして、
明日明後日のコミケに足を運んでは如何でしょうか。